Pick Up! 検証・アンケート 研究・リサーチ

Web広告に新しい切り口を!心理タイプを使ったクリエイティブデザインのススメ

投稿日:2019年6月12日 更新日:

みなさんは普段広告クリエイティブをつくる際に、ターゲットやセグメント、ペルソナに合わせて最適な人に最適な訴求ができるように意識していると思います。

本日はユング心理学の類型論(心理4タイプ)を元にしたクリエイティブアプローチを紹介します。実際のバナーデザイン例・配信結果も特別公開!

訴求軸やセグメントが同じでも、クリエイティブデザインの幅が広がるので、今までのクリエイティブが響かなかった新しいユーザーへリーチが広がり効果改善が期待できます。

 

心理4タイプとは?

Web行動心理学研究所で用いる「心理4タイプ」とは、ユングが提唱した「類型論」を元にしたものです。

カール・グスタフ・ユングはスイスの精神科医であり、心理学における三大巨匠の一人です。彼が提唱した分析心理学は現代でも活用されていて、有名なものに「類型論」があります。類型論とは、人間の心の働き方を「思考・感情・感覚・直感」の4タイプに分類する理論を指します。
ターゲットが「人間」である以上、心の動きや特徴でターゲットを分類するというのは、有効な手段といえます。

4タイプを簡単に説明すると以下になります。

(1)思考タイプ

物事を論理的に捉える。分析・比較を行うことで価値を相対的に判断する

(2)感情タイプ

物事を「好き・嫌い」など主観的に捉える。一方、共感性も高く感情移入しやすい。

(3)感覚タイプ

物事を五感を通じてストレートに感じ取る。現実に起こっていることや事実に価値を置く。

(4)直感(直観)タイプ

物事からイメージを膨らませる。想像力が豊かで、夢や可能性に価値を置く。

 

▼詳しくはコチラ

 

4タイプ別のクリエイティブを作成する方法

ターゲットを4つのタイプに分類し、「どんな情報に反応するのか」、「どのような表現が響くのか」、「どのようなデザインでアクションを起こすのか」それぞれの心の動きに合わせた最適なアプローチを行いアクションを促します。

それでは実際に検証配信したクリエイティブを元に、4タイプ別のクリエイティブを作るポイントをみていきます。

 

心理4タイプクリエイティブ作成例

今回作成例として扱う商材は「beehave」という当社のWebクリエイティブサービスです。このサービスは、今回紹介している心理4タイプを使って実際にクリエイティブを作成し、PDCAを回すことでWeb広告効果を改善するサービスです。

 

【クリエイティブの要件】
・商材:beehave(Webクリエイティブサービス)
・目的:認知獲得、サイト流入

では、それぞれのタイプのバナーのポイントを見ていきましょう。

 

1、思考タイプ

ポイント
思考タイプは、商品の良いところを見極め、しっかりと検討します。
まず「CV2倍」のベネフィットで、数値的な検討情報を提示します。
「~とは?」という先が気になる言い回しのコピーで「なぜ?」と思わせます。そして、その理由に「心理学」と「クリエイティブ」があることと、ベネフィットを伝え整合性を与えます。
デザインは、情報を妨げないような落ち着いたカラーで仕上げます。

 

2、感情タイプ

ポイント
感情タイプは「好き」「嫌い」のような気持ちで物事を判断します。
このバナーは、ユーザーボイス調のテキストと、喜んでいる人物イメージを用いてWeb担当者の共感・自分ゴト化を呼ぶ構成です。背景にはオレンジの目立つカラーを用いて、全体的にポップに仕上げることで、よりポジティブなイメージを訴えます。

 

3、感覚タイプ

ポイント
感覚タイプは、物事をありのままストレートに受け取り、事実を重視します。
テキストで「劇的改善」「CV2倍」「心理学」「ハイクオリティ」といったファクトとメリットを羅列し、ストレートな情報を提示し、シンプルに誘導します。

 

4、直感タイプ

ポイント
感情タイプは、情報から自由にイマジネーションを膨らませます。
バナーでは、見た目も訴求コピーも強いインパクトのもので構成し、バナー全体で「心理学を使ったクリエイティブサービスおもしろそう」や「効果がありそう」といった期待感を醸成します。直感タイプの認知獲得においては、抽象的な表現やオノマトペをコピーに使用すると興味をひくことができ有効です。

 

 

配信結果はどうなった?

さきほどの4タイプ別バナーを実際に以下の内容で配信してみました。

 

【配信概要】
指標:CTR
媒体:GDN
期間:2019/5/6~5/10


【配信結果】

 

【考察】

感情タイプのCTRがもっとも高い結果となりました。続いて思考タイプが良い結果になりました。

同じ配信条件の中でも人のタイプによってクリエイティブの好みも違ってきます。

感情タイプは、Web担当者にとってのベネフィットをユーザーボイス調に表現したキャッチコピーと、インパクトのある画像・カラーで情緒的なアプローチを行いました。一方、思考タイプは落ち着いたカラーと実績数値を用いた理論的なアプローチです。真逆のクリエイティブなので、それぞれが刺さるユーザーは異なります。

このように4タイプの特徴を元に幅のあるクリエイティブを配信することで、獲得ユーザーの幅も広がったのではないでしょうか。

 

4タイプ別のクリエイティブ、どうやって利用する?

この心理タイプの利用方法は主に2つあります。

一つは自社のターゲットやセグメントに一番近いタイプに向けたクリエイティブを作成することです。ターゲットやセグメントは商材によって様々です。
例えば、高額で類似製品も多い家電は他社製品と比較検討する人が多いと思います。そんなときは、思考タイプ寄りのクリエイティブを作成し、検討材料を与えることで効果が見込めます。

もう一つの使い方としては、常に4タイプ向けのクリエイティブを検証し配信することです。
人はこの心理4タイプのどれかに必ずあてはまるので、理論上「必ずどれかのクリエイティブがターゲットに刺さる」といえます。そのため、今まで反応のなかったユーザーにクリエイティブの面からアプローチできるため、リーチを広く保つことができ結果的に広告効果改善が可能になります。

 

https://beehave.infodex.co.jp/より

 

例えば、今回の配信結果では、感情タイプのクリエイティブの効果が良かったです。次のフェーズの展開として、感情タイプのバナーに類似したコピーやデザインの横展開を行い、クリエイティブを追加しリーチを広げていきます。

一方で効果の悪かった感覚タイプや直感タイプも、配信を止めるのではなく新たにコピーや見せ方を変えたデザインへ差し替え、常に4タイプが配信されるように運用していきます。
このようにPDCAを回していくことで常に広いリーチを保ちながら、徐々に効果改善を図ります。

 

心理タイプを、新しいクリエイティブの切り口にしてみませんか?

人によってクリエイティブが刺さるポイントは異なります。そこで心理タイプにフォーカスすることでユーザーに刺さるクリエイティブを考えやすくなり、また網羅的なアプローチも可能になります。普段のクリエイティブ制作の中で取り入れてみてください。

※今回紹介した具体的な4タイプクリエイティブの作成方法、PDCAサイクルの回し方、効果事例はコチラからご覧ください。

 

 

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

-Pick Up!, 検証・アンケート, 研究・リサーチ

Copyright© Web行動心理学研究所 - by infodex co. , 2019 All Rights Reserved.